高見えするセンスの良いファッションアイテムをリーズナブルに手に入れるためのガイドを紹介します。

タグ・ホイヤーは長らく、時計史における象徴的なブランドという重荷を背負ってきた。しかし、これまでの歴史に固執するあまり、その未来を否定してはならない。

タグ・ホイヤーがヴィンテージインスパイアのカテゴリから飛び出した試みをするときほど、時計界で意見が分かれることはないだろう。

【オータ品意味】タグ・ホイヤー オータヴィア キャリバー5 クロノメーター WBE5190.FC8268

【オータヴィア】とは、もともと自動車を意味する「AUTOMOBILE」と飛行を意味する「AVIATION」を組み合わせた造語で、元来は1933年に誕生したコックピットに取り付けられたダッシュボードタイマーのことを指します。
こちらの【オータヴィアウォッチ キャリバー5 クロノメーター】は、経年変化がお楽しみいただけるサテン仕上げのブロンズケースを採用し、文字盤にはヴィンテージ調のカーキ・スモーキーダイアルを合わせますが、ベゼルプレートには現代的で耐傷性能に優れたセラミックを取り入れています。
ムーブメントにはCOSC認定クロノメーターの「キャリバー5」を搭載。
なお、チタン製ケースバックには飛行機のタービンのエングレービングが施されています。

とある事例を紹介しよう。数週間前、タグ・ホイヤーは新しいタグ・ホイヤー モンツァ フライバック クロノメーターを発表した。HODINKEEエディターのふたりは、テキストとビデオの両方でタグ・チーム(もちろんタッグチームの洒落だ)の紹介をするほど素晴らしいと感じたようだが、コメント欄は期待はずれという意見がほとんどだった。

42mmの美しくうねるようなカーボンケースに、DLCコーティングのプッシャーとリューズだって? あくびが出る。クロノメーター認定の自社製フライバッククロノグラフ? 何かおもしろいことがあったら起こしてくれ。赤と青のアクセントに半透明のサブダイヤル、スーパールミノバをふんだんに使った超クールなスケルトンダイヤルだ? ありえないだろ。私には無理だ。

タグ・ホイヤーはマニアにとって、歴史的な時計のロマンと深く結びついているブランドだ。しかし、その同じマニアから、ヒット作の復刻だけをしていて欲しい、さもなければ炎上して欲しい、とまで思われているブランドはほかにないだろう。それは、このブランドのヒット作があまりに素晴らしいことに加え、長年にわたって復刻版でかなり素晴らしい仕事をしてきたからかもしれない。しかし、それでもすべての人を満足させることはできない。確かに、多くの人がカレラ Ref.2447の36mmリメイクを望むように、私もダークロードの精巧なリメイク(ローズゴールド以外)を見てみたいと思っている。しかし、タグ・ホイヤーがカレラ、オータヴィア、モナコといった“古きよき時計”を復活させたとしても、カレラの60周年記念モデル(それ自体が驚愕に値する時計だ)に対するコメントのように、39mmは小さすぎるという声が上がることだろう。

2024年に注目のコスパブランド
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